上記のレートだと、1ドルを買い、為替レートがまったく動かない状態で売っても、投資家は2銭分損することになります。逆に取引会社は2銭の利益を得ます。この差額をスプレッドといいます。
FXの取引会社は多くの会社が手数料を無料にしているかわりに、このスプレッドによって利益をあげています。つまり、投資家からしてみると、スプレッドは実質的な手数料ということになります。スプレッドが大きければ大きいほど、取引手数料がかかる分、投資家にとっては不利で、小さいほど投資家にとっては有利ということになります。
わかりやすくすると次のとおりです。
業者Aは手数料300円、スプレッド5銭
業者Bは手数料0円、スプレッド10銭
それぞれ10,000ドル取引した場合
業者A→手数料300+(10,000×0.05)= 800円
業者B→手数料 0+(10,000×0.10)= 1,000円
以上の点から分かる通り、スプレッドが大きいということは、より安く売り、より高く買うことになるので投資家にとっては不利になります。つまり、スプレッドは小さければ小さいほど得になります。
スプレッドとは売値(Bid)と買値(Ask)の価格差のことをいいます。
買値【Bid】と売値【Ask】と聞いて、こんがらがりそうな方は、“高い方の数字から低い数字を引いた差額がスプレッド”、と覚えておくと良いと思います(^^ゞ。上のドル/円の場合2銭ユーロ/円は、4銭と言う事になりす。
スプレッドは見落とさないように気をつけましょう。
このスプレッドは、取引会社や取引する通貨ペアによってことなります。
FX会社の中には為替手数料を無料にしているところもあります。 しかし、その分をスプレッドとして手数料にしているケースもあるのです。
実際の取引では、為替手数料とスプレッドの両方を見比べて取引することが大切です。
取引会社を選ぶ際は、事前に必ず確認しましょう。
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